リトルウィッチアカデミアを観よう！

Netflixで，リトルウィッチアカデミア（2017年TVアニメ）を，今更ですが観ました。

とても楽しく観れたので，感想を書いておこうかなぁと思いました。というのも，自分はアニメをネトフリとか，ニコニコとかで観始めてもなかなか続かないので。連続して観れれば良いのだけど，中断して別のイベントが挟まると再開しづらい。何本のアニメを中途半端に観て放ってあるだろう…………

その点リトルウィッチアカデミアは，一部片手間に観ていた話数もありましたが，数日かけて最後まで話を追うことができました（2クール25話もあるのに！）。

観てない人は，観よう！

主人公のアッコ（カガリ・アツコ）は，魔女の家系でないものの子供の頃に見た「シャイニィシャリオ」の魔法ショーを見て魔女に憧れて魔法学校に入学した子である。その信念を芯に持って突き進んでいるので，基本的に話のベクトルが前に向いている。

思いつきで周りに迷惑をかけたりもするけど，その解決のためにちゃんと頑張る。えらい！

話自体もテンポが良い。全体の大筋のストーリーはあるけど基本的に各話完結なのでサクッとまとまっている。

シリアスになっても，ちょっとトボけたカットが入ったりするので重くならない。いや，ちゃんと問題が起こるところは起こるんですけど。

（アニメ会社にはそんな詳しくないけど）TRIGGER特有の絵の崩し(?)とダイナミックな視点の動きが全体的に，主人公の活発さとうまく合わさって効いている。

そういえば，アーシュラ先生の，メガネの反射で目が隠れているの好き。あと，メガネのおくのパッチリ目が見えるシーンも好き。（唐突）

リトルウィッチアカデミア，スポ根感があるのが好み（スポ根モノについて正しく把握できているかはわからん）。これは僕のめっちゃ好きな作品であるガルパンとの共通項であるのだけど（Wikipediaの「スポ根 - Wikipedia」の中にも「ガールズ＆パンツァー」の文字があったｗ）。

アッコは魔法が下手なりに，魔法の練習も，魔法でない力技でも突き進んでいる。なんやかんやが終盤明かされても「シャリオに会う，シャリオのようになる」という最終目標へのこだわりが揺るがない。それでもって困難を乗り越えていく様は，アッコは「強い」なぁと思わせる。

ダイアナも，最初は高慢なエリート魔女かなぁって感じだけど，なんかいろいろあって，互いに良き関係になっていく。意外な「ウラ」もあったりして…………

いや，どのキャラクターもいいところあるんだよなぁ，上手く書けないし長くなるから省くけど…………

印象に残った話

8話「眠れる夢のスーシィ」

アッコの成長物語とは少し外れた，異色で不思議な話

あらすじを公式サイトから拝借

怪しげな実験薬を完成させたスーシィは、それを自ら飲んで深い眠りに落ちてしまう。翌朝、アッコとロッテが起こそうとするも目を覚まさず、キノコで覆われても一向に起きる気配のないスーシィに、ロッテは魔女特有の病「眠れる森の魔女」を思い出す。アッコはスーシィを起こすためにロッテの助けでスーシィの夢の世界に入ることに…。アッコは無事スーシィを目覚めさせることができるのか!?

Story -TVアニメ『リトルウィッチアカデミア』公式サイト-

微ネタバレ（？）

スーシィの夢の世界には，『スーシィのなかのスーシィ』がいる。『スーシィの中の怠惰』『とにかくせっかちなスーシィ』

スーシィの中の『天使のスーシィ』曰く，「普段あなたが会っているスーシィはスーシィのほんの一角。スーシィの中にはいろんなスーシィがいるのです」

『キノコが好きすぎるスーシィ』『怒りのスーシィ』『スーシィーの整形願望』『物欲のスーシィ』

そして，『影響されやすいスーシィ』はスターウォーズの光る剣（詳しくは知らない）を持っていて，『すぐマネするスーシィ』は「シン・ゴジラ（2016年）」のゴジラのように火を噴き背中から光線を出している。そして『すぐパクるスーシィ』はペンで自分の頰に「あほ」と書いている（これは言わなくてもわかるだろう）。

ここのパロディでフフってなった。

他にもいろいろスーシィがいるわけだが，『普段のスーシィ』に反するスーシィ（『マツエクしたいスーシィ』とか）は『スーシィのスーシィによるスーシィ裁判』で裁かれ，問答無用で死刑になりギロチンで処刑される。

アッコは，そんなのはおかしいよ！と法廷に乗り込み，あっけなく死刑になるが，まあ，そういうふうに自分の中の（悪ではない）自分を殺さずに生きられたらハッピーだね，って思った（ここが本題）。

そのあと，『スーシィの記憶映画』を観るシーンがあるのだが，ドライブインシアターになっていて，よく映画館では無くしたなぁと思った。しかも話の流れ的にうまく使えている。

アッコがスーシィ裁判の処刑から救ってしまった『悪いスーシィ』が巨大な魔物になって追ってくるシーン，「使徒を食った初号機」みたいだと思った。意識しているのだろうか。

その後なんやかんやして解決（か？）というお話である。（全然分からんな。実際に観てくれ）

中途半端な文で申し訳ない。割とまじめなテーマだけどコミカルな描写を結構混ぜているのでこれまた体感的にはサクッと観れた。けどちょっと考えさせられる話であった。